MMDer向けBlender講座:簡単なアクセサリを作ろう【事前準備】
目次
はじめに
参加させていただいている「MMDこみゅディスコード」にて行ったBlender講座用の資料です。
「難しい操作はしない!」をモットーに、立方体から数値入力で椅子の形を作り、色や座面、背もたれの高さをモーフで調節できるPMXアクセサリを作成し、セットアップまで行います。
事前準備:推奨環境
Blenderのバージョンについて
Blenderの最新バージョンは「4.1」ですが、PMXの読込/書出(インポート/エクスポート)に必要なアドオン(プラグイン)のMMD Toolsが対応しているのが「3.6 LTS」なため、以下のバージョンを推奨し、講座も以下のバージョンで行います。
推奨バージョン以外では意図せぬエラーが起こる可能性があります。
- Blender 3.6 LTS
- https://www.blender.org/download/lts/3-6/
- MMD Tools v2.10.2
- https://github.com/UuuNyaa/blender_mmd_tools/releases
LTSとはBlenderには通常版とLTS(Long Term Support:長期サポート)版があり、LTSは2年間仕様や互換性を維持しつつ、修正のみを行うバージョンです。
2024年3月30日時点での3.6 LTSは3.6.10です。
インストーラ版とzip版はお好きなほうをお選びください。どちらでも問題ありません。
MMD Toolsはzipファイルを任意のフォルダに保存してください。
zipファイルのまま使用しますので解凍は不要です。
複数バージョンのBlenderを併用したい場合
既にある環境をそのままに別のバージョンを導入したい場合「Blender Launcher」が便利です。
Unity Hubのような運用を行えます。
参考Blender Launcher v1.1 – 複数バージョンのBlenderを扱う際に便利なランチャーツール! | 3D人
キーボードとマウスについて
操作性の観点からテンキーつきのキーボードとスクロールボタンつきの3ボタンマウスを推奨いたします。
スクロールボタン及びスクロールボタンの押し込み、テンキーは主に視点の操作で使用します。
後述の設定を変更することで他ボタンでの代用は可能ですが、他機能が制限されるものもあります。
事前準備:インストール
Blender
Brender.jpの「Blenderをはじめる」を参考にインストールを行ってください。
チュートリアルによっては言語設定に英語が推奨される場合もあるのですが、今回の講座は日本語で行います。
事前準備:初期設定
日本語化
1. Edit → 2. Preferences… → 3. Interface → 4. Language → 5. Japanese(日本語)
※新規データのチェックボックスは外してください。
単位の変更
初期の単位はメートルになっているため、シーンプロパティタブの単位からセンチメートルに変更してください。
1. シーンプロパティ → 2. 単位 → 3. 長さ → 4. センチメートル
MMD Toolsのインストールと有効化
1. 編集 → 2. プリファレンス… → 3. アドオン → 4. インストール… → 5. ダウンロードした「mmd_tools-v2.10.2.zip」を選択 →
6. ウインドウ下部のインストールをクリック → 7. 検索欄に「mmd」と入力 → 8. 「オブジェクト:mmd_tools」にチェックを入れ有効化
参考MMD Tools インストール | MMD & Blender Wiki
テンキーと3ボタンマウスがない場合
キーボードにテンキーがない場合編集→プリファレンス→入力→キーボードの「テンキーを模倣」にチェックを入れるとメインキーの[1]-[0]をテンキーの代用として使用できます。
ただし、本来[1]は「頂点選択」、[2]は「辺選択」、[3]は「面選択」のショートカットキーとして割り当てられており、テンキーの代用に割り当てるとこれらのショートカットは使用できなくなります。
3ボタンマウスがない場合、編集→プリファレンス→入力→マウスの「3ボタンマウスを再現」にチェックを入れると[Shift + 左クリック]を3ボタンマウス(スクロールボタン押し込み)の代用として使用できます。
初期設定参考動画
講座で使用する機能のアイコンとショートカットキー
- ボックス選択 [B]
-
頂点・辺・面をクリックで選択、マウスドラックで範囲選択。
[W]でサークル選択→投げ縄選択→長押し→ボックス選択と順繰りに切り替わる。 - 押し出し(領域) [E]
-
頂点・辺・面を押し出す。
操作を確定しないまま次の操作を行うと複製された頂点・辺・面が残るので注意が必要。 - ループカット [ctrl] + [R]
-
メッシュを分割する。
操作を確定前はマウスのスクロールボタンの回転で分割数を変更できる。
確定後に画面左下に表示されるアクションのパラメーターからも変更が可能。 - ナビゲート [NUM1]~[NUM9]
-
視点の変更を行う。
- 頂点選択モード [1]
-
メッシュの頂点を選択できる。編集モードでのみ表示される。
- 辺選択モード [2]
-
メッシュの辺を選択できる。編集モードでのみ表示される。
- 面選択モード [3]
-
メッシュの面を選択できる。編集モードでのみ表示される。
- 透過表示切り替え
-
オブジェクトの表示方法を変更できる。
青は透過モード、グレーは非透過モード。切り替え(トグル)式。 - ソリッドモード [Z → 6]
-
オブジェクトの表示方法を変更できる。
シェーディングのソリッドモード。